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パスタ専門店が多い町、高崎!高崎パスタを知る

日本の中でイタリア料理店が多い都道府県をご存じでしょうか?NTTタウンページデータベースによると、人口約10万人あたりのイタリア料理店数を調査した結果、1位は東京都、次いで2位は群馬、3位は長野でした。人口に対するイタリア料理店が多い県として、群馬、長野が入っていることについて、意外性を持たれた方も多いのではないでしょうか。実は群馬は小麦の産地であり、古くから粉もの文化が根付いています。農林水産省によると2016年の小麦の収穫量は、北海道が最も多く、福岡、佐賀に次いで群馬で日本の有数な小麦産地です。また、群馬の名物には、日本3大うどんの水沢うどん、煮込み料理のおっきりこみ、いせさきもんじゃ、焼きまんじゅう、伊香保の温泉まんじゅうなどがあり、粉ものが群馬県の食を支えてきました。今回は、粉もの文化の根付いた群馬の名物、高崎パスタについてご紹介いたします。ぐんま経済



群馬県高崎市という町

高崎市は群馬県の南側に位置し、広大な関東平野の北端に位置する人口は約37万人を超える群馬県の中で最も人口が多い町です。江戸時代は高崎藩の城下町で、中山道(五街道の一つで、江戸と京都を結ぶ主要街道、高崎から長野、岐阜、滋賀にむかい、滋賀県の草津で東海道と合流)69宿中4番目に規模が大きい宿場町として、江戸時代から物資が集まり商業の街として栄えてきました。群馬県高崎市とは

小麦の産地、群馬県

群馬県では夏に米をつくり、冬に麦をつくる二毛作をおこなう農家が多く、全国でも有数の小麦の産地として知られています。その背景として、群馬県土壌の水はけの良さ、冬に北部から吹く乾いた空気が麦の栽培を支えてきました。小麦に適した環境により、古くから群馬県では麦を使った郷土料理が各地で親しまれており、地域によって独自の粉もの文化が発達しました。参照

現在でも多くの農家が麦の生産をおこなっており、群馬県は独自の農業振興・流通販売の施策として麦の高品質化を目指しています。「ニーズに応じた高品質麦の安定生産への取組」を掲げ、麦の安定的な供給をおこなうべく、9つの指針に沿って麦の生産体制強化を進めています。参照

群馬の名物、高崎パスタとは

群馬で近年注目を集めている名物の1つに高崎パスタがあります。群馬県は人口に対するイタリア料理店が多い県ですが、特に群馬県高崎市には約150店舗のパスタ専門店が軒を連ねています。高崎パスタの特徴は、高崎市で独自の進化を遂げた数々のメニューやボリューム満点なことです。高崎パスタは、「地域ブランド作り」「新たな食文化の創出」に取り組んだ人々の努力により、メディアでも取り上げられたことで、全国的に知名度を広げています。

高崎パスタのボリューム

通常、パスタ専門店での1人前のパスタは約100gですが、 (パスタ1人前はどのくらい?ひとりパスタを楽しむレシピ3選!)、高崎パスタは1人前のパスタが200gを超える店舗も多くあります。例えば老舗の「ジャンゴ」では、パスタメニューがSサイズ150g、Mサイズ200gと、お腹いっぱい食べたい人には嬉しいボリューム感です。

高崎市で開催されるキングオブパスタ

高崎パスタの知名度向上につながる取り組みとして、毎年11月には市内の料理店が競い合う「キングオブパスタ」が開催されています。 群馬県や高崎市や企業の後援や協賛を受けて開催しており、第1回目の2009年開催以降、多くの来場者でにぎわっています。2021年で開催13回目を迎えました。来場者数は第2回で約4,000人、第4回で約7,500人、2017年で約10,500人と年々増加しています。高崎パスタナンバーワンの称号を目指してパスタ専門店が自慢のメニューを提供し競います。

キングオブパスタとは

キングオブパスタは、高崎を中心とした周辺地域における小麦文化と豊かな農作物に育まれた食文化を、パスタを通じて再認識するとともに、高崎の食文化の更なる発展を図ることを目的としています。

新型コロナウイルスによる影響と2021年の開催

2020年、2021年は新型コロナウイルスの感染予防の観点から、設営を変更し、10月1日から11月30日までの期間、スタンプラリーによる投票で開催しました。参加しているパスタ専門店で対象メニューを食べて、スタンプラリーに規定数のスタンプを集めて、気に入ったお店の名前をチェックして投票するという方法です。(スタンプ3個で1票)2021年は22店舗が群馬県産食材を使った創作パスタで競い、投票総数2014票で「カーロ」が連覇を果たしました。「カーロ」は、クリームソースに、のりと梅を加えて和風に仕上げ、ソテーした赤城鶏を合わせた「2つの食感の赤城鶏と高崎産カリカリ梅の海苔(のり)クリーム」を出品しました。参照

キングオブパスタ歴代受賞店舗
  • 第1回優勝:ボンジョルノ
  • 第2回優勝:ジャンゴ
  • 第3回優勝:アルコバレーノ
  • 第4回優勝:シャンゴ
  • 第5回優勝:バンビーナ
  • 第6回優勝:カーロ
  • 第7回優勝:ラビッシュ
  • 第8回優勝:グルー
  • 第9回優勝:ボンジョルノ
  • 第10回優勝:バンビーナ
  • 第11回優勝:バンビーナ
  • 第12回優勝:カーロ
  • 第13回優勝:カーロ

 

高崎パスタの歴史とパスタ専門店「ジャンゴ」

高崎パスタの原点は、1968 年まで遡ります。1968年は、日本でのパスタ専門店黎明期で、壁の穴(1953年)、ハングリータイガー(1969年)、ハシヤ(1972年)と日本にパスタが定着するうえで一役を担ったパスタ専門店が次々に開業していた時期です。(日本人の味覚にあった和風パスタ・スパゲッティ3選!)

そのような時期に、高崎市に「ジャンゴ」が開業しました。当時の高崎市で、パスタを扱っているのは「ジャンゴ」とレストラン1店舗でした。「ジャンゴ」も開業当初は洋食がメインでパスタのメニューは少なかったといわれています。 「ジャンゴ」は開業して2年後、オープンキッチンの店舗へ移転し、キッチンの様子が見える店舗を作りました。その後も、日本で初めてといわれるスープスパゲッティを発案したり、ジャンゴ風スパゲッティ(ジャンゴの人気メニュー:スパゲッティの上にとんかつをのせ、ミートソースをかけたパスタ)でファンを引き付けたり、大盛で高崎の人々の胃袋を満たしたりと常に革新的な動きを続けてきました。今では高崎市を中心に9店舗を営んでいます。 さらに、「ジャンゴ」で修業した料理人が市内や市外で独立し、新たなパスタ専門店をオープンしていきます。ライバル店が増えていくものの、互いに切磋琢磨しあうことで、高崎市がパスタの街として盛り上がることにつながっていきます。粉もの文化の根強い高崎で、「ジャンゴ」のメニューや料理人を育てていったことが、今の高崎パスタの基盤をつくり、高崎に今日のパスタ文化が醸成されたと考えられます。

パスタ専門店の楽しみ方

パスタ専門店では、使うパスタ、トマトソースや和風、クリーム、スープなどのソース、入れる具材によって組み合わせが幅広く、お店によってもオリジナルなものを入れると、メニューが豊富です。自宅で食べるパスタとは違い、新たな味わいも発見することはあるのではないでしょうか。

パスタメーカー「ニューオークボ」直営のパスタ専門店「スピガ」

パスタ専門店:スピガ新三郷店

埼玉県三郷市新三郷ららシティ3-1-1 2F
▶店舗情報はこちら

パスタ専門店:スピガ松戸店

千葉県松戸市松戸1176-4
▶店舗情報はこちら

パスタ専門店:スピガ根津店

東京都文京区根津1-1-11
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パスタ専門店:スピガ飯田橋店

東京都新宿区下宮比町3-1 大島ビル1F
▶店舗情報はこちら

写真提供:「ググっとぐんま写真館」

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