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パスタはソースや食材との組み合わせで、また好みや気分に合わせて色々な味わいを楽しむことができます。パスタレシピの中でもエビはオイルやクリーム、バターなど、どのようなソースとも相性が良く使い勝手のいい人気の具材です。また、エビにはいろいろな種類があるので、料理の前菜やメインとしても楽しむことができます。日本では、1人あたりの生鮮魚介類の購入量は減少しており、平成元年にはイカやエビが上位を占めていましたが、近年は、切り身の状態で売られることの多い、サケ、マグロ及びブリが上位を占めるようになりました。今回は、エビを使ったパスタを3つご紹介します。
エビの種類は、車蝦、伊勢海老、甘エビ、ブラックタイガー、オマール海老など、スーパーや魚屋で買えるもの約180種類を含め、エビの仲間は世界中に約2,400種類が生息しています。日本では、約40種のエビが漁獲されていますが、漁獲量が少ないためほとんどが地元で消費され、大半は輸入したものが市場に出回っています。日本のエビ国内漁獲量と輸入の割合は、国内漁獲量が7.5%、輸入は92.5%を占めます。日本のエビ輸入先は、ベトナム、インドネシア、インド、中国、タイなどのアジア圏が中心です。農林水産省による漁獲量調査によると、エビ類は日本国内で、佐賀、北海道、兵庫の順番で漁獲量が多くなっています。佐賀は芝エビ、北海道は甘えびが名産です。
エビには、海老と蝦があるのをご存知でしょうか。海老と蝦は移動の仕方によって使い分けられます。伊勢海老や草履海老のように海底を歩くものを「海老」、車蝦や桜蝦のように小型で泳ぐものを「蝦」と呼びます。しかし、蝦を海老と表記する場合もあり、現在では使い分けも曖昧になってきています。
エビが赤くなるのは「アスタキサンチン」によるもので、甲殻類や魚類、藻などの海洋生物に多く含まれています。熱を加えると赤くなる理由は、保護色の茶色や灰色をしているエビが、熱を加えることで「タンパク質」と「アスタキサンチン」が分離し「アスタキサンチン」の赤色が目で見えるようになるからです。「アスタキサンチン」は、抗酸化作用により、美肌、眼精疲労などに良いと、近年ではサプリメントや化粧品にも使われています。
エビは赤色のイメージがありますが、白色のものもあります。白エビは、富山県の特産で透明感のある体長7-8cmほどの白いエビです。また白太蝦は、佐賀や福岡で獲れる白色の小エビです。赤エビと白エビの違いは、捕食による影響です。赤エビは「アスタキサンチン」を含む藻や、それを餌にしている植物プランクトンをエビが食べることで、体内に「アスタキサンチン」が取り込まれて赤くなります。
天然のエビは年中漁獲することができますが、禁漁期間があるため、禁漁期間が明けた時期の漁獲量が多くなり、市場にも流通します。三重県で多く水揚げされる伊勢海老は、5月1日から9月30日の禁漁期間が明けた10月1日から漁がはじまり、11~12月が漁の最盛期です。北海道、北陸で多く水揚げされる甘えびは、禁漁期間が明けた北海道は3~5月、富山、石川、新潟では9~2月が漁期です。駿河湾で多く水揚げされる桜エビは、3月下旬~6月上旬と10月下旬~12月下旬が漁期です。
生エビのカロリーは100gあたり82~98kcalです。エビはたんぱく質が豊富で、カルシウム、カリウム、亜鉛などのミネラル類が多く含まれています。また、エビの種類によっても、含まれる栄養素が変わってきます。カルシウムはブラックタイガーが、カリウムは車蝦が最も多いです。カルシウム、カリウム、亜鉛はエビ100gで1日に必要な栄養の1/10摂取できます。カルシウムは骨を作る、筋肉の収縮や神経を安定させる作用が、カリウムはナトリウムを排出する作用があります。
農林水産省:カルシウム
<ブラックタイガー100gあたり>
エネルギー:82kcal
タンパク質:18.4g
カルシウム:67mg(600~800mg)
カリウム:230mg(男性3,000mg以上、女性2,600mg以上)
亜鉛:1.4mg(成人男性11mg・成人女性8mg)
<甘エビ100gあたり>
エネルギー:85kcal
タンパク質:19.8g
カルシウム:50mg(600~800mg)
カリウム:310mg(男性3,000mg以上、女性2,600mg以上)
亜鉛:1.0mg(成人男性11mg・成人女性8mg)
<クルマエビ100gあたり>
エネルギー:97kcal
タンパク質:21.6g
カルシウム:61mg(600~800mg)
カリウム:500mg(男性3,000mg以上、女性2,600mg以上)
亜鉛:1.8mg(成人男性11mg・成人女性8mg)
イタリアでは、エビのことをgambero(ガンベロ)と言い、日本でもなじみのあるエビが食べられます。その食べ方は、パスタやリゾット、スープだけでなく、揚げ物「フリット」があります。
ガンベローネ(車エビ)
マッツァンコーラ(大正エビ)
ガンベレット(芝エビ)
スカンピ(手長エビ)
アラゴースタ(伊勢エビ)
アースティチェ(ロブスター)
オマーロ(オマールエビ)
イタリアでは、野菜、肉、魚などを「フリット」という揚げ物にして食べます。食材をそのまま揚げるだけでなく、チーズやアンチョビを入れることもあります。日本ではエビフライは、小麦粉、卵、パン粉の順番につけて揚げ、てんぷらは小麦粉と水、卵を混ぜたものをつけて揚げるなど、つける衣によって料理名が変わります。フリットは「揚げ物」という意味なので小麦粉に泡立てたメレンゲをつけて揚げたり、小麦粉で素揚げをしたり、エビフライのように小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げたものも「フリット」といいます。
オイルやクリーム、バター、トマト等、どんなソースとも相性がいいエビは、たんぱく質が豊富で、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラル類も含まれています。エビは種類が豊富なので、具材として使うエビを変えるだけでも違った見た目や味わいを楽しむことができます。
ゆずこしょうが決め手の大人のクリームパスタです。卵に生クリームと粉チーズを入れた、濃厚なカルボナーラはゆずこしょうが加わり豊かな風味をお楽しみいただけます。また、万能ねぎを入れることで、アリシンが体を温めてくれる効果が高まり、冬場にぴったりのクリームパスタです。牛乳を加えるとスープパスタとしても楽しむことができます。
エビとブロッコリーをアラビアータと合わせたパスタです。ニンニクと鷹の爪を炒めて、香りが引き立ったところにバターとトマトソースを加えます。仕上げに大葉を散らすことによって、トマトの甘い香りと大葉のさわやかな香りが食欲をそそるパスタです。大葉は食欲を促進させる効果があり、あさりとえびはカルシウムとミネラルが豊富なので、食欲がないときにぴったりの一皿です。
アンチョビペーストを使ったオイルベースのソースに、あさりとえびの旨味が詰まったパスタです。魚介と相性のいいケッパーを入れることで甘い香りとほのかな辛みが引き立ち、パスタに深みが出ます。ケッパーは地中海沿岸で自生しており、イタリア料理ではスパイスとしてよく使われます。
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