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乾燥パスタを使ってパスタを作ったことがある方は多いと思いますが、生パスタを乾燥パスタと同じように茹でると、鍋の中でパスタ同士がくっついて食感が悪くなってしまうことがあります。何点か気を付ければ、茹で時間の短い生パスタは時短レシピとしても最適で、ご自宅で気軽に生パスタを楽しむことができます。ここではパスタ、特に「生パスタ」を中心においしく茹でるコツをご紹介します。
乾燥パスタは使い慣れていらっしゃる方も多いと思いますが、生パスタは茹でる前にいくつか気をつけなければならない点があります。生パスタは水分を多く含む柔らかい麺のため、パスタ同士がくっつきやすいという特性があります。一旦くっついた状態で茹でてしまうと中まで火が通らず、芯が残った硬さにムラのある食感になってしまいます。
まずはお鍋の準備ですが、乾燥パスタでも生パスタでも茹でている間になるべくパスタ同士が重ならない、大きな鍋が適しています。湯切りのザルが付いているパスタ専用のものや、寸胴鍋がベストですが、お手持ちの鍋でもパスタ一人前あたり1リットル以上のお湯が入ればOKです。人数分に合わせたサイズの鍋を用意しましょう。ちなみに一人前の目安は、乾燥パスタの場合80〜100g、生パスタの場合は130〜150gです。特に生パスタの場合は一度にたくさん投入すると、お湯が再沸騰するまでに時間がかかりパスタのおいしさを損なう原因になりますので、ご家庭で一度に調理する量は基本的に2〜3人前までにすることをお薦めします。
乾燥パスタは袋から取り出してそのまま茹でることができますが、生パスタの場合はちょっとした準備が必要です。ニューオークボの生パスタは基本的に個包装されています。茹でる直前に袋から取り出し、手で優しくほぐしてください。生パスタは水分量が多く柔らかいため、どうしてもくっつきやすくなります。袋から取り出したままお湯に投入してしまうと、お鍋の中で固まってしまうことがあるので、麺はしっかりほぐすことが重要です。もし麺がくっついている場合は1本ずつ手で麺を剥がしてください。
一方、冷凍の生パスタは解凍はせずにそのまま沸騰したお湯に投入します。解凍してしまうと水気でパスタの表面が溶けたようになり、パスタ同士がくっついて食感が悪くなってしまう原因となります。
お湯が沸騰したら、いよいよパスタの投入です。火傷に気をつけてバラバラとほぐした麺をお湯に落としてください。ニューオークボのパスタは生パスタも乾燥パスタもあらかじめ塩が少量入っていますので、基本的には塩は入れる必要はありません。パスタに事前に塩味を付けておきたいなど、どうしても塩を加える場合は一人前につき「ひとつまみ」程度に抑えましょう。麺とソースが絡みやすくなるように茹で汁を使って乳化させますが、塩気が強すぎるとパスタの味を整えにくくなりますので注意が必要です。また、プロの料理人の中にはオリーブオイルを小さじ1ほど加えて生パスタを茹でる、という人もいます。麺にオリーブオイルが絡み、麺同士がくっつきにくくなると言われているので、試してみてはいかがでしょうか。
パスタは、茹ではじめに麺同士や鍋底にくっつかないよう、菜箸などでほぐす(かき混ぜる)必要があります。生パスタの場合は特に優しくゆっくりほぐしましょう。強く、また執拗にかき混ぜすぎると、麺が切れ、でんぷん質が溶け出し過ぎて食感を悪くする原因となるので、気を付けてください。
冷凍の生パスタは、冷凍された状態でお湯に投入するので、麺がほぐれやすくなるよう、菜箸などを使って鍋の中で冷凍生パスタをゆっくり動かしましょう。この場合も「優しくゆっくり」がポイントです。
基本的にはパッケージに記載されている茹で時間を目安としましょう。時間を計りながら麺を味見すると、自分好みの硬さにできる茹で時間を見つけることができますので、より理想のパスタに近づけることができます。ただし生パスタの場合は、乾燥パスタのように芯を残したアルデンテ状態はお勧めできません。生パスタはもともと弾力が強いので、茹で時間が短すぎると生煮えのように食感が悪いものになり、場合によってはお腹をこわしてしまう事もあります。
冷蔵品の生パスタは乾燥パスタと違い、直前まで冷蔵庫で冷やされているため、沸騰した鍋に投入するとお湯の温度が下がり、再沸騰するまでどうしても時間がかかってしまいます。再沸騰するまでは強火を維持し、その後は吹きこぼれないよう速やかに火を弱くしてください。ただし火を弱くし過ぎてパスタが動かない(踊らない)状態にならないよう注意しましょう。麺類全体に言える事ですが、茹でる時は常にお湯を沸騰させ循環している状態に保つことが大事なポイントです。なお、お湯の温度を急激に下げてしまうので差し水はしないでください。
冷凍の生パスタについては、「凍ったまま」の状態で沸騰したお湯に投入しますが、冷蔵の生パスタよりもさらに再沸騰に時間がかかります。強火を維持し、再沸騰が始まったら吹きこぼれないよう速やかに火を弱めて、冷蔵生パスタと同じく沸騰状態を保ってください。
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パスタが茹で上がったらザルにあけ、よく水気を切ってください。そしてすぐに温めておいたソースと手早くあえて仕上げます。特に生パスタは水分を吸収しやすいため、フライパンに火を入れてソースとあえる場合はかなり手際良く作業しないとベチャッとした食感になりがちです。生パスタに慣れるまではフライパンの中で火を入れずに「ソースと絡める」程度にするのが良いかもしれません。
<代表的なパスタの種類別の茹で方>
茹で時間:3分
「生スパゲッティNo.1」は、太さ2.0mmのロングパスタ。ニューオークボの代表的な生パスタです。茹でるときは一人前1リットル以上の沸騰したお湯に入れ、少ししたら菜箸で麺を優しくゆっくりほぐしましょう。ただしやり過ぎは厳禁。麺が切れてしまうことがあります。お湯が再沸騰したら麺がゆっくり回る程度に火を弱めてください。
茹で時間:3分
「生フェットチーネ」は、幅8mmの平麺で、クリームソースやラグーソースなど濃厚なソースと相性抜群です。茹でるときは一人前1リットル以上の沸騰したお湯に入れ、くっつかないように菜箸などでゆっくりほぐします。フェットチーネは特に麺同士がくっつきやすいため、様子を見ながら念入りにほぐしてください。
生スパゲッティNo.1と同じく、お湯が再沸騰したら火を調節し、麺がゆっくり回る程度に火を弱めてください。
茹で時間:約7分 イタリア伝統の押し出し製法にてブロンズダイス(真鍮製の口金)を使用しているので、製麺時に口金と摩擦がおきることにより麺の表面にザラつきができ、パスタソースとよくからみます。茹でるときは沸騰したお湯に入れ、少し間を空けてから菜箸で麺をゆっくり動かしてください。ただし触り過ぎは禁物。硬い乾燥パスタといえども麺が折れたり切れたりする原因になります。
パスタの茹で方は決して難しいものではありません。特に生パスタは茹で時間も短く、ポイントさえ押さえれば誰でも簡単に調理することが可能です。ニューオークボのパスタを使ったワンランク上のパスタ料理を、ご家庭でぜひお試しください。
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